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みんなが毎日食べているお米は、山から川、田んぼ、そして海へと流れる“水の循環”の中で育まれています。近年、気候や環境の変化は、人間の暮らしそのものに顕著に影響を与えています。だからこそ、私たちは自然の力を生かし、できるだけ環境に負荷をかけない米づくりを続けています。
この取組みはお米をつくる生産者だけでなく、原料を加工する製造者、商品を販売する販売者、地域のみなさまと共に力を合わせて未来へとバトンを繋いでいく宗像発の循環活動です。

2017年に立ち上げた「宗像日本酒プロジェクト」を前身に、農薬、化学肥料不使用の水田稲作を行うことによる環境回復活動をさらに拡めるため、2021年に「むなかた自然栽培推進会」を設立。複数の協働先と契約を結び、米づくりを行っています。宗像市は、山・川・海が一体となった地域です。市が有する世界遺産・神宿る島 沖ノ島を守り、後世へ伝えていくうえでも、水質悪化や藻場の減少を抑制する必要があり、これは漁業者など海洋従事者だけの問題ではなく、私たち一人ひとりが生きていくために必要なことであり、地域全体で取り組むことだと考えています。

持続可能な自分たちの未来を、自分たちが住む地域から共につくりましょう。熱い想いを原動力にみんなの心の風車を回しましょう。その想いが積み重なることで大きな力になると私たちは信じています。

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画像 持続可能な米づくりと
環境づくりを、宗像から

「“自然栽培での稲作は難しくない”ことを一般の人や米農家に知ってもらいたい。
そして、自然栽培の米づくりが広がることで、田んぼを通る水がきれいになり、土壌が豊かになり、さらには海がきれいになる環境回復を目的とした活動です。」と、推進会代表 福島の想いからこの活動は始まりました。

「宗像日本酒プロジェクト」は、福岡県久留米市の酒蔵 山の壽酒造との出会いによって本格的に始まりました。その後も複数の酒蔵や酢蔵、醸造所などと共に様々な商品が生まれました。それぞれの商品の評判も良く、依頼を受ける生産量も年々増えていきました。

画像 農家だけの活動にしない協働で
多くの人に知ってもらう

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私たちの活動は環境回復だけでなく「米づくりは儲からない」という農家の固定概念を払拭したいという想いもあります。実際に推進会との契約先では例年の相場価格よりも高い値段でお米を買い取ってもらっています。

また、原材料としてまとめて売買するため、在庫を抱える問題もなく、支払いがまとまっていて、売上見込みが立てやすく、農家へのメリットも大きいです。

製造・販売側も、環境回復へ寄与したい想いを商品ストーリーに乗せて、お米を商品に使うことで自社ブランド促進などに活用してもらっています。販売店にとってもお客さんに商品を紹介しやすく、購入したお客さんも環境回復活動の参加者になるという意識が芽生えます。

様々な人たちと協働することで活動を拡めています。推進会の事業も、他の地域でやりたい、という方がいればそのノウハウを提供しています。

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画像 自然の流れに逆らわない
自然栽培の米づくり

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私たちの米づくりがどのように行われているのか説明します。代表 福島は大学時代に熊本県環境保全型農業技術研究会で、当たり前のように行われていたジャンボタニシ(正式名称スクミリンゴガイ)の食草習性を活用した除草法と農薬、化学肥料を使用しない米づくりに出会います。その後、就農して2年目の2009年以降から現在に至るまでその農法に習った自然栽培の米づくりを行っています。

食用として国内に持ち込まれた外来種であるジャンボタニシの食草習性を活用した除草法と農薬、化学肥料を使用しない米作りに出会います。その後、就農して2年目の2009年以降から現在に至るまでその農法に習った自然栽培の米作りを行っています。ジャンボタニシはその後放置され野生化し、西日本から関東以南に拡大。水田の稲を食べてしまうことが問題となっています。一般的には農薬や椿油粕で駆除している農家が多いですが、繁殖力の強さから絶滅させることが不可能です。そこで、逆にジャンボタニシに雑草を食べさせることで、除草剤を使わない農法が生み出されました。

注意点としては、ジャンボタニシがもともといない地域にはジャンボタニシを持ち込んではいけません。外来生物法で『要注意外来生物』に指定され、「実定着の地域に放すことのないよう注意すべき」とされています。除草剤を使わないジャンボタニシ除草のポイントは水管理です。水が無くなるとジャンボタニシは土に潜って動かなくなります。この性質を利用して、田植え直後の食べられやすい苗は、水を抜くことで食害から守ることができます。数日すると、雑草の芽が出てくるので、水を溜めるとジャンボタニシが動き出し、それらを全て食べてくれます。少し稲も食べられるところもありますが、水の流入出を繰り返すことで除草剤を使わずに稲を育てることができます。(写真A・B)
 また、ジャンボタニシの食害を防ぐために使われている椿油粕も、魚毒性とされるサポニンを含むため、魚類・貝類にも影響があります。私たちは、環境負荷が高い椿油粕の水田使用にも反対しています。

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